南牧村☆星尾

星☆尾 Hoshio

星尾川・道場川が流れる谷沿いから山の傾斜地に幾つもの集落が点在し、養蚕・こんにゃく等で栄えた趣を残す美しい地区。
地区の中程に位置する仲庭集落は、平成19年前後に重要伝統的建造物群保存地区の候補となった程の端正な養蚕農家、家屋群を残す。村内に点在する“限界集落”の中でも、その景観に惹かれた県外ファンが多い地区。
写真中程の集落より上への延長線に毛無岩へと続き、線ヶ滝奥からは荒船山・立岩への登山口、荒船山山頂西側の「星尾峠」はこの集落の地名から。道場集落からは毛無岩への登山口となっており、登山ファンには知られたところとなっている。

Traffic Information
南牧ふるさとバス 下仁田←→勧能 (一部熊倉乗入れ) 間を毎日往復  羽根沢バス停下車 徒歩1キロほど
南牧乗合いタクシー 下仁田←→木曜(大上上)・金曜(道場)往復が星尾地区乗入れ
◎大上上…荒船山・立岩登山口 大上上 / 最寄り停留所(終点・折返し)
◎道場…毛無岩・大屋山登山口  最寄り停留所は運転手さんに聞いてね♪
(o._.)o…時刻・料金表を見る *リンク先サイト内 路線バス(ふるさとバス) 乗合いバス(乗合いタクシー)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 星☆尾にまつわる 歴史 と 雑学

星尾☆風穴

星尾☆風穴1905(明治38)1月 星尾風穴合資会社創業 資本金1,500円
参考) 荒船風穴(下仁田町)…M38.9月起工 資本金5,000円
黒岩風穴(旧箕郷町)…M36年※群馬県内初蚕種抑制施設

施設規模
< 本    体 > 間口2間 / 奥行3間 / 高さ1丈●7月下旬風穴内温度 約7度
<外部構造> 間口6.5間 / 奥行2間
<収容能力> 2万枚(南牧村誌より) 4万枚(荒船風穴パンフレットより)
参考) 荒船風穴 収容能力 1千10万枚●1号風穴内温度 8月…2.17度
gaboメモ φ(.. ) 参考資料により、風穴内温度・収容能力などの数字にバラつきがある。星尾風穴内温度23度(村誌引用)は、蚕の孵化温度が25度を考え合わせると転記ミス? 産業技術遺産探訪を参考リンク。

201211撮影☆星尾風穴

201211撮影☆星尾風穴

戦後の南牧村の養蚕飼育戸数は1957〜1962年(S37)をピークに減少をたどる。星尾風穴は1962年頃には大上地区の青年団により、氷室として利用・運営されていた。当時、青年団員のおじさんの話では、写真の石組みの上に 栗材で櫓(やぐら)を造り、杉皮で屋根を葺いた。トタンなどでは風穴内の温度が上がり氷が溶けてしまう。立岩の下辺りから30〜20貫目(75kg)に氷柱を切り出し大鋸屑をまぶしで貯蔵。夏場に風邪で高熱が出ると1貫目を風邪薬程度の額で売った。当時、風邪薬は安く25〜30円。繁忙期でも風穴の前に登板の名札を出しておき、どんな時でも直ぐに氷を出してやった。【星尾大橋の袂に案内MAPアリ:2012.12現在】

南牧村民族資料館 > 右写真、石垣の上に櫓が在る資料写真を展示中(2012.12月現在)


年 / 月ごと