序章☆2018漆喰壁補修工事

7年越しで漆喰施工を再開した。
そう言っても、今度の下地は“板” …2011年の漆喰壁補修作業の記事を探したが、ない。2012年正月明けの清掃作業が唯一の手がかりとなっていた。不覚。 今回の補修箇所は左写真のここ!!(写真:施工後)。屋根を支える垂木と壁のジョイント部分、中間域のごとく板切れ1枚で外界と隔たれている、その板切れの上に漆喰材を施工して行きましょう。って作業。

古民家オーナーであれば “うひゃ”って思い当たると思うが、弧を描く垂木に、原木を活かした梁、ここに伸びも縮みもしない板切れを当てたところで隙間だらけ…という野趣あふれる部分に、7年前に購入した “うまくヌレール” の “厚塗り” ってのを塗っていく。正確に言うと、押し当てて→伸ばす。押し込んで→伸ばす。最後にコテで均す。

この “厚塗り” 凍らない限り機能に変化はない。って言葉に甘えて(気がつけば)7年もの放置となったが、板に押し付けながら「この感触、前にもあったよね?」と回顧、2011年の漆喰補修作業の全貌を記録写真を手引きに思い出した次第、gabo頑張ったねぇ(我ながら驚く)。
しかし、まぁこれも、うまくヌレールの日本プラスターのサポートがあったから。かぶら文化ホールの漆喰はこちらの施工とのお話。

右は2011年 施工途中の写真、黒い部分が元々の漆喰の色。と言っても元は白。
この辺り民家は夏は養蚕、冬は蒟蒻玉貯蔵に2階を使用していた為、冬場は囲炉裏の煙を2階に炊き上げ、屋根の棟と越屋根から逃がす。そのため、2階の部材はどこをとっても真っ黒、拭いた濡れ雑巾が漆黒(あぁ、漆黒とは漆喰の黒なのね!!) それでも拭いたところは黒いまま。リンクの写真の屋内側が右写真。

同時に7年前、2011年11月に改修した箇所も間近に見る羽目になったのだが、すこぶる良好。ヒビや割れ、漆喰施工部分が痩せて隙間ができる…と言う現象も見当たらず、カビの発生、黒い煤でコーティングされた元の漆喰壁の影響も見当たらず、gaboの『一度の労力で一生』逆に言えば、『二度手間三度手間は時間の無駄』のポリシーに値するとの総括に至った。


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